講師キャリア
講師としての経歴
2004年09月 | 大原簿記専門学校にて管理会計論の講師を務める。(主に、ステップ答練の解説) |
2004年12月〜 |
LEC(東京リーガルマインド)に移籍。会計士の入門講義の講師を務める。(主に、財務会計論と管理会計論) |
2010年10月 | LECの非常勤講師として会計士入門講座を務める。(入門講義では、財務会計論と管理会計論と監査論を担当。) |
2012年05月 | 入門講座に並行して会計士上級講座の講義を務める。(上級講義では、簿記と監査論を担当) |
2013年12月 | 論文受験生向けに、論文全科目の学習方針を示す速攻×即効の論文対策講座を担当する。 |
2014年09月 | 会計士入門講座で企業法を担当する。 |
2018年11月 | お世話になったLECとの講師契約が満了。アカ凸の立ち上げ準備へ。 |
2019年02月 | アカ凸開校。プレ開講として、期間限定&人数限定での講座提供を開始。 |
2020年02月 | アカ凸本格開講。現在に至る。 |
大原とLEC時代の講師キャリア(トータル)
@ | 全科目の担当講義数は2,000コマ(1コマ3時間換算)を余裕で超えます。 |
A | 多いときは年間で300コマ以上を担当。(野球なら肩壊すレベル。登板過多) |
B | 実働講師年数は、アカ凸開講前までで、ちょうど10年。 |
C | 実質、入門講義では短答主要科目の全て(財務、管理、監査、企業)の講義担当経験あり。 |
D | 大原時代を含めると上級講義でも3科目(財務、管理、監査)の講義担当経験あり。 |
2010年から実施している税理士としての税務、同じく2010年に起業した経営の実践的ノウハウは、会計士の論文科目(租税法、経営学)に転用できる確信があります。
まぁ、見ててください。
租税法も経営学も絶対に分かりやすい講義を展開できる自信があります!
財務、管理、監査、企業、租税、経営 を全科目一人で担当することが出来れば、予備校が提供する過重なカリキュラムの負担を実質3割ほどに軽減できる!
との想いから、前人未到、人跡未踏の全科目を1人で実施する壮大な計画を実行に移すことを決意しました。
日本一の会計士受験講師として、受験生目線から合格に直結する講義を展開する!
これが、アカ凸の開校に至った最大の動機付けです。
私自身の講義の特徴は、下記の6点だと思っています。
@ | とにかく受講生目線であるということ。 |
A | 全科目のバランスを重視した講義を展開すること。 |
B | 合格に直結する解法やテクニックが満載である。 |
C | リスクを取って、無駄だと思う論点は切る。 |
D | 受講生のモチベーションを上げるのが上手い。 |
E | 雑談が豊富&面白い。(実務の話も多い) |
@ とにかく受講生目線であるということ。
私が初めて論文式試験を受験した時、絶望の淵にいました。
何から手を付けて良いから分からず、途方に暮れていました。
誰にも相談できる相手、講師やメンターが一人もいませんでした。
あの時、悩みを打ち明けられる講師がいれば、精神的な負担は相当軽減されたのでは、と今でも思います。
自分自身の苦い経験を糧にして、受講生の目線で物事を考えたり、講義やテキスト、問題集等を提供しよう!
これはこれまでの講師キャリアの中でも常に意識してきたことですし、これからも変えることはありません。
9,800円と言う価格で講座を提供すること自体が、受講生目線に立たないと出てこない考え方ですから。
対面の受講相談や電話での受講相談でも、私は結構厳しいことを言います。
「このままでは受からない。」とか「もう辞めた方が良い。」とか普通に言います。
これを聞いて涙する受講生も結構います。
100%合格できないやり方をしている人に、頑張ればいつかチャンスが訪れるから。
なんて無責任過ぎてとても言えません。
10年以上、会計士の受験学校で講師をしていれば、どういう人が合格して行くのか、どういう人が合格して行ったのか、手に取るように分かりますから。
本当に合格したい人に送るアドバイスは、本気のアドバイスであり、即ち現実を突きつけることになるアドバイスでもあります。
ステージ4の末期ガン患者に、頑張れば未来は良くなるから、なんてアドバイスは私には出来ません。
傷のなめ合いがしたいだけなら、他をあたって下さい。
嫌なことから目を背けても、結局、現状と何も変わらないか、それより悪化する未来が待ち構えているだけですから。
先ほど、涙する受講生も結構います、とお話しましたが、その実、半分ほどの受講生は「嬉し涙」を流してくれます。
「自分でも薄々気づいていたけど、先生の口から言ってもらえてスッキリしました。」と。
そこから覚醒し、マインドや環境を180度変えて合格していった方もいれば、スッパリと受験から諦めた人もいます。
受講生目線に立って、講義を展開し、受講生目線に立って、テキストや問題集を作り、受講生目線に立って、時には厳しいアドバイスもする。
受講生はお客様ではありません。
受講生は私にとって大切な仲間です。
講師として、合格を牽引するリーダーとして、仲間を鼓舞し、同じ道を目指して進んで行く。
愛とは、お互いに向き合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである。
とはフランスの作家、サン=テグジュペリの名言です。
私はこれからも愛を持って受講生と接していきます。
A 全科目のバランスを重視した講義を展開すること。
高校時代の夏休み直前のことでした。
各科目の先生から、夏休みの宿題が言い渡されます。
数学の先生は、「まぁ40問もありますけどね、毎日1問ずつやれば、そんなに多くないですよ。」
英語の先生は、「この問題集は120ページありますけど、毎日たった3ページやれば大丈夫です。」
みたいな。
同じようなことを、他の科目の先生も口にしていました。
私は、その時に思いました。
「なんで、自分の科目のことしか考えないの?」
「その科目だけ宿題がある訳じゃないのに。」
ってずっと思っていました。
全科目を均等化すると、毎日の宿題の量はすごい多いわけです。
これは会計士の受験についても当てはまります。
各科目に特化した講師は、当該科目のことしか考えないから、自ずと無意識のうちに負担を重くする傾向があります。
「これもやっといてほしい。」
「あれもやっといてほしい。」と、こうなります。
結局、これは「受講生目線」ではなく「講師目線」なんですよね。
不必要に負荷を課すやり方は、受講生にとっては優しくないです。
この点、私は全科目のバランスを重視した講義を実施し、教材を制作しています。
重すぎず、軽すぎず。
合格に直結する媒体だけに資源を費やすことで、最大級に効果的かつ効率的な学習を実践できる。
この絶妙なバランスは、全科目を通じた総合的な観点から講義を行える私だけにしか持ち合わせていない「武器」だと思っています。
B 合格に直結する解法やテクニックが満載である。
例えば、簿記などは「理解する」ことではなく、「解けること」を目的としています。
なぜなら、理解したことではなくて、解けたことに対して点数が与えられるからです。
だから、点数を取るために必要なことは、解法やテクニックを駆使してでも、解けるようになって欲しいと思っています。
解法やテクニックこそ王道である。
と私は思っています。
例えば、以下に短答の問題における具体例を示します。
意味が分からなくても、読み進めてみて下さい。
問題
税効果会計適用後の「その他有価証券評価差額金」を求めなさい。なお、法人税等の実効税率は30%とする。
選択肢
1. 500
2. 600
3. 700
4. 800
5. 900
6. 1,000
残り時間はあと30秒。問題文をすべて読んでいるヒマはありません。
さぁ、あなたなら何番を選ぶ?
答え合わせです。
これは、絶対に「3番」を選ぶべきです。
作問者は、税効果適用前の金額を6番の1,000で引っかけようとしています。
1,000×(1−30%)より税効果会計適用後の金額は700が正答である蓋然性が極めて高い。
税効果会計適用前の金額と、それに70%を乗じた金額がともに選択肢を構成しているのは「3と6だけ」です。
これは解法ではなく、テクニックの一環です。
一般的に、こういった小手先のテクニックは、受験業界では邪道とされています。
なぜなら本質的な理解が伴っていないからです。
でも、受講生が望むのは合格することなのだから、「合格に直結する講義」に対するニーズもウォンツも高いと私は思っています。
本質的な理解が必要なところは講義中にしっかりと指摘します。
そうじゃないところは、合格した後にお酒でも飲みながらゆっくりと考えれば良いです。(多分、考えないと思います。)
私は、テクニックや解法を駆使してでも、「早く受かってほしい!」と心の底から思っています。
C リスクを取って、無駄だと思う論点は切る。
私は無駄なことが嫌いです。
非効率なことも嫌いです。
例えば、解くのにめちゃくちゃ時間を要する難論点があったとします。
時間がかかる&難しいという「二重苦」の論点は、本試験では「二重の出ない壁」をクリアしないと、点数にはなりません。
二重の出ない壁とは、
本試験で出題された時に、答えが「出ない」壁
そもそも本試験に「出ない」(=出題されない)壁
です。
こんな問題を解けないと合格できないほど、短答や論文は難しい試験ではありません。
ガン無視しても、余裕で合格できます。
みんなごっちゃになっているんです。
問題の難易度と合格の難易度を。
公認会計士試験は難関試験だから、難問も解かないと合格できないという、「とてもつもなく大きな勘違い」をしています。
これはLEC講師時代から100万回は言いました。(←これは言い過ぎ。)
論文の合格者は、後になって「先生の言っていた通りでした。」って言ってくれます。(本当に言ってくれます。)
「受験中は、どうだった?」と聞くと大半が、「難問も解いていました。」と答えます。
なぜ、難問も解いていたのかを聞くと、
「テキストや問題集、答練で出題されたから。」
「やらないと不安だから。」
と言った回答が多かったです。
そこで、私は決断しました。
私自身がリスクを取って、無駄だと思う論点を切ろう、と。
アカ凸のテキストや問題集には、何一つ無駄な論点を載せないようにしよう、と。
載せなきゃ、やりようがないですから。
変な不安を与えることもなくなるし、変な迷いを生むこともない。
合格に直結する講座を展開する以上、点数の獲得が見込めない論点をズバッと切ることにしました。
逆に言うと、アカ凸のテキストや問題集は超重要論点しか取り込んでいない、とも言えます。
だから、アカ凸の媒体を信じて学習を続けて下さい。
絶対に成果が出ますから。
D 受講生のモチベーションを上げるのが上手い。
会計士試験に関しては、才能なんかは全く関係ありません。
正しいやり方で、必要な勉強時間さえ確保できれば、誰でも合格レベルに持っていくことは可能だと思います。
但し、合格レベルに至るまでの過程が長い試験でもあります。
分かりやすく言うと「3,000qマラソン」がイメージしやすいです。
正しい道のりを、毎日コツコツと距離を稼いでいけば、理屈上は誰でも完走できるはずです。
リタイアする人が多い要因は大きく分けて3つあります。
A) 正しい道のりを進んでいない。(勉強のやり方が間違っている。)
B) 勉強時間が少ない。(火力が弱すぎて、進んでいる実感を伴わない。)
C)ヤル気がない。(そもそも、前に進む気が失せている。)
A)については、受験予備校でコースを選択したり、力が付く媒体で学習することで回避できます。
B)については、合格までの期間は掛かりますが、一歩ずつ前進することは出来ています。
ところが、C)については、どうにもなりません。
本人に強い意志がなければ、どうやったって3,000qマラソンは完走できません。
何だかんだ、結局は「自分との戦い」になります。
この点、受験予備校では、ヤル気がないのは本人の責任である。
という見解が一般的です。(これは何も会計士の受験学校に限ったことではありません。)
私もその見解については、否定しません。
ただ、ヤル気の源となるモチベーションを上げることは講師の責任なのではないか、とは思います。
「プレ受講の感想」でも言及しましたが、下記が、私の講師ポリシーです。
凡庸な教師はただしゃべる。
良い教師は説明する。
優れた教師は自らやってみせる。
しかし偉大な教師は心に火をつける。
これは、イギリスの教育哲学者、ウィリアム・アーサーウォードの格言です。
教師を講師と読み替えて、いつも心に留めています。
偉大な講師は心に火をつけてこそ一流、だと思っています。
だから受講生のモチベーションアップに繋がるような講義を展開しますし、テキスト等の文面にもその要素を取り入れています。
私自身もモチベーション維持の方法や、モチベーションをUPするために必要なことなど、モチベーションのための勉強を自己投資の一環として行っています。
その中で、成果が出ている方法を講義内で伝授しています。
決して変な宗教染みた方法だとか、洗脳だとか、そういった得体の知れない類のものではありませんので、どうぞご安心下さい。
E 雑談が豊富&面白い。(実務の話も多い)
では最後に「雑談」についてです。
「えー、今日はですね、駅で変なおじさんを見ました。えー、髪型が変なおじさんでしたね。あれはカツラでしょうね。いわゆる『重要な虚偽表示』に当たりますねぇ。あれじゃあ、適正意見は出せませんね。では、監査論の講義始めます。」
初めての方に。
こんな変な「雑談」じゃないですから!!!
もっと意味ある雑談を話してますから!!
実務の話を中心に、Dで記載したモチベーションが上がるような雑談です。
たまに、変な雑談もありますが。。。
アカ凸講義では、「Halftime Sho」(受講生が命名してくれました。)と言う名前で、講義の各セクション毎に雑談だけの回を収録しています。
公認会計士の実務のことや経営のこと、投資のことや、将来のキャリアからマインドセットまで。
この雑談は「唯一無二」だと思っています。
誰にも真似できません。
「アンパンマン」をテーマに、何も見ずに1時間喋ることなんて朝飯前です。(余裕です。)
受講生から「松本先生はコミュ力オバケですね。」と呼ばれる始末。
これからもどんどん雑談を講義内に取り入れていきます。
過去のLEC時代には「ワンピース(マンガ)のルフィの決断力」と「クリスマスに遭遇したクソカップル(たかし君)」はまさに神回!(との評判でした。)
アカ凸講義のどこかの講義コンテンツにも「Halftime Sho」として登場するはずです。
どうぞお楽しみに!!
以上です。
アカ凸講義を通じて、私自身の講師キャリアもどんどん高みに向かって進んで行きます。
歩みを止めることはありません。
アカ凸受講生の皆さんとともに、前進していきます!!